どうして自己破産をすると借金を返さなくても良くなるのですか?

どうして自己破産をすると借金を返さなくても良くなるのですか?

ゆき
自己破産は、裁判所が債務の返済を免除してくれる手続と聞きました。でも、そもそも、どうして借金を返さなくても良くなるのですか?返済することが当然なのに、おかしいように思うのですが?
しんじ先生
借りたお金は返すのがあたりまえ、それは健全な考え方です。ただ、その建前だけでは現実の社会はうまく行きません。人は失敗することもあります。再起のチャンスを与えるのが自己破産という制度なのです。

自己破産では、債務者の財産を処分して現金化し、各債権者の債権額に応じて配当します。これは、債権者に不平等を生じさせないためです。

配当が終わっても、支払い切れない債務が残債務として残ります。本来なら、債務者は残債務の支払義務も負っており、死ぬまで支払い続けなさいとなるはずです。特に債権者側からは、支払義務を免除するなんてとんでもないと思うはずです。

しかし、債務者に生涯をかけて支払わせることが、必ずしも社会全体のためになるとは限りません。一度失敗したら、死ぬまで責任を負い続けなくてはならないとしたら、経済活動に失敗した場合のリスクが大きすぎて人々は萎縮してしまいます。これでは、融資を受けて起業する人はいなくなってしまい、経済社会の発展もあり得ません。

そこで、債務を支払いきれなくなった債務者でも、財産をきちんと清算させたうえで、残ってしまった責任を免除して、再起のチャンスを与える制度が必要なのです。

ゆき
一回失敗したらおしまいということでは、誰でもチャレンジすることが怖くなりますね。やり直しを認めるからこそ、資金を集めて新しい技術を製品にして世に送り出すような挑戦が可能となるのですね。
しんじ先生
そうです。ただし、残りの借金を全部棒引きにするのですから、安易に認めることはできません。法律が定めた厳格な手続と条件を満たして、初めて認めてもらえるのです。
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