債務整理を相談する際の心構え

ゆき
いよいよ債務整理の相談をするときに、注意するべきことを教えてください。

時間を無駄にしないように、事前の準備をする

良い弁護士、司法書士であれば、十分な時間をとって相談に乗ってくれるはずです。

しかし、そうは言っても時間は有限ですし、弁護士らは何十件も事件を抱えています。

あなたにとっても、弁護士らにとっても、相談の時間は1分たりとも無駄にすべきではないのです。

そのためには法律相談へゆく前に、事前の準備をしておくことが必要です。

まず、できるだけ借金に関する書類を集めて整理をして持参してください。契約書はもちろん、毎月の支払明細など、指示されてから探したのでは相談日が1日無駄になります。

どんな書類が必要なのかわからないという方がいらっしゃいますが、「借金に関わる書類は全て必要」と考えておけば間違いありません。

また、借金をした事情や家族構成、現在の収入状況なども、できるだけ細かく、箇条書きで良いからメモを作成して持参してください。最初から話しを聞いて弁護士がメモをとるのでは時間がかかりすぎるからです。

弁護士、司法書士に隠し事は絶対にしない

弁護士、司法書士に隠し事は絶対にしない

債務整理では、どうしても「恥ずかしい」という気持ちが先に立ちます。それはわかりますが、弁護士、司法書士への相談の時には、決して隠し事をしてはいけません。

弁護士らは債務者の借金問題を解決して利益を守る「味方」なのです。

もしも、一部の借金を報告しない、一部の財産を隠して言わないといった場合、弁護士らの判断を誤らせる危険があります。

特に自己破産や個人再生の場合、債務や資産を隠していたことが裁判所に発覚すると、免責や再生計画が認めてもらえず、債務整理が失敗してしまう危険性が大きいのです。

例えば、一部の借金だけは整理したくないとか、一部の財産だけはどうしても守りたいなどという場合は、隠すのではなく、そのような借金、財産があるけれど、どうすればよいのかと正直に相談してください。弁護士等は、できるだけその希望が叶えられるように知恵を絞ってくれるはずです。

費用については正直に相談する

費用については正直に相談する

弁護士、司法書士の費用についても、無理をせずに素直に相談をしてください。

弁護士らは、債務者の経済状況を立て直すために仕事を引き受けるのです。

無理して毎月の支払能力を超える費用支払い方法を約束してしまうと、せっかく債務整理をした分割払金まで支払えなくなり弁護士らの努力も無駄となってしまいます。

債務整理の相談をされる方が経済的に苦しいのは当たり前なのですから、決して恥ずかしがらずに、正直な状況を話してください。費用も含めた無理のない支払い計画を考えてくれます。

弁護士らの目からすれば、費用をどのようにして支払ってもらうかも、債務整理の内容の一つなのです。